会員の活動紹介③(2020/6)

本コーナー3回目の寄稿文を掲載しました。(2020/6/26)
今回もたくさんの会員の方々にご協力いただき、過去の2回分と合わせて合計34名(全会員数113名の約3割)の寄稿集となりました。
会員の皆様の多様な分野での活動を伺い知ることができます。このコーナーは今後も暫く継続する予定ですので、今後も皆様のご協力をお願いいたします。

No. 寄稿者 寄稿年月 紹介内容
23 岡崎忠男 2020/6 私の「小さな人生の楽園」
24 池田好彦 2020/6 ロサンゼルス近郊への旅
25 保黒時男 2020/6 物言わぬ生き物たちの声に 耳を傾けて
26 西川久雄 2020/6 京の神社、仏閣巡り
27 尾子正昭 2020/6 海と俳句
28 松田興嗣 2020/6 地域との繋がりを大切に・・・
29 永合昌昭 2020/6 謡曲に魅せられて
30 長谷川光男 2020/6 農業で体を鍛えるのはもう無理?
31 加藤寛 2020/6 外出自粛と,おじいちゃん(学童)保育
32 矢田一生 2020/6 自分に合う、コーヒーを如何ですか?
33 浜口正光 2020/6 石仏巡りの想い出
34 山田昌司 2020/6 「いつも楽しく!!」をモットーに・・・

 

岡崎忠男(2020/6)・・・私の「小さな人生の楽園」

  いつの間にか傘寿を迎えることになり、いろんなことを整理し始めた。町内の役や行事は、同居の義理の息子に生前退位し、県会議員の後援会事務局は、順次若い人に引き継ぎ、一部イベントの運営のみとなった。もう一つ厄介なのは、20年来活動してきた「NPO法人」、これも平均年齢が80歳近くなり皆と話し合い終活しようとしているが、これが大変で不動産やビルを持ち関東支部ではビッグプロジェクト動き出し、いやはや、起業より店じまいの方が大変、いわゆる出口戦略の熟考が必要となった。
 こういった皆さんとの交流とは別に年を重ねてくると、やはり土いじりがいいね。定年後、縁あって町内に80坪の土地に50坪の畑を管理することになり、我流でいじっている。
これがとてつもなく不効率、高コスト、不揃いの低品質、しかし、採れた物の味は悪くない。汗をかいた後、柑橘類の木の下で飲むコーヒーの味は格別、至福のひと時だ。ゆっくり時間が流れ、この場所が私の「小さな人生の楽園」と今は決めている。 ぽつんとした一軒小屋もあり、私の秘密基地にもなって、天気のいい日の午前中はここで過ごしている。誰が来てもいいように椅子は準備してある。コロナ時代はこのような静かな場所で引き籠っているのがいいのかな。 (写真:私の「小さな人生の楽園」にて)

池田好彦(2020/6)・・・ロサンゼルス近郊への旅

 昨春にロサンゼルス郊外を旅した想い出を記します。
このところ新生コロナウイルスの感染が世の中で蔓延しております。米国の広大な地には多様な人種が混在し、ロマンを求めた活力ある楽観主義のフレンドリーな移民族社会が発展の原動力でもありますが、又半面では貧富の格差が経済の乱降下クラッシュの一因かも? 特にロスではメキシコに近くメキシコ料理店等が目につき、夜にはホームレスが街中のベンチで寝ており治安が悪そうでした。東南アジアには駐在や観光で幾度と足を運びましたが東アジア地域とはまるでスケールの違うあまりにも雄大なその多民族の世界を見るのは自然の驚異を感じさせてくれます。
 今回訪れたのはグランドキャニオン国立公園、セドナ・モニュメントバレー、アンテロープキャニオ ン、ホースシューベントの全米一美しいとされるパワースポットとして有名な映画の撮影場所とし ても人気なスポットです。セコイア国立公園では世界最大の生物と呼ばれるセコイア森林が棲息し、ネバダ山脈の自然の 壮大さが眺望できました。デスバレー国立公園、過酷な気象条件がつくりあげた大自然美.海抜下85mの塩水湖、自然に よって造りり出されたとは思えないような風景です。(写真:グランドキャニオン国立公園にて)

保黒時男(2020/6)・・・物言わぬ生き物たちの声に 耳を傾けて

 私が自然科学分野に飛び込んだのは17歳、高校生の時でした。「鈴鹿山脈落葉広葉樹林の調査」のために鈴鹿山系藤原岳に登山をし、寄生植物「ツチトリモチ」(日本の北限)を発見したことに始まります。以来、植物分布・地理に興味を抱き調査・研究を続けています。近年は3つの活動に取り組んでいます。

 一つは、鈴鹿山脈の温帯に分布するブナを地球温暖化から守る活動です。8年前から朝明川源流域に広がるブナ林の調査をしています。今後、平均気温2.5℃以上の上昇でブナは消滅し、生態系や河川の水質などへの影響が懸念されます。二つ目は、被子植物最古の「シデコブシ」(もくれん科)の保護活動です。この植物は東海3県に自生する固有種、生きた化石、絶滅危惧種です。10余年の調査により、三重県では今世紀中に絶滅が懸念されます。三つ目は、伊勢湾の生物資源を守る活動です。河川を通じて伊勢湾に流入する人的ゴミや自然ゴミを無くすため、前者は河川清掃、後者は特定外来生物駆除を毎年1000人規模で実施。地域の環境活動の指導を14年続けています。

 私たちの周りには様々な生き物が何万年も生き延びていますが、ここ数百年の間に劇的な環境変化が起こっています。このため「物言わぬ生き物たちの声に耳を傾け」、これからも地球環境や生物の命を守る活動を続けます。

(写真:ブナの森看板除幕式(前列中央が保黒) 朝明渓谷)

西川久雄(2020/6)・・・京の神社、仏閣巡り

 今から30年~50年前、京都の主な神社、仏閣の建物、庭園巡りを楽しんだ。姉が五条に住んでいるので、車を預け自転車かバスで京の町を巡る事が多かった。

 最近になって娘家族から京都見学の誘いがあり、長女とは、平等院鳳凰堂、伏見稲荷大社、南禅寺等の世界遺産を中心に見学。年月が経つと拝観したメインの場所は記憶にあるが、殆ど忘れ新鮮に感じた。

 今年は、長女と私の誕生日(3月中旬)に龍安寺、嵐山、祇園等を見学、新型コロナの影響で外人は殆どいなく、伸び伸びと見学することができた。又、昔に比べ嵐山の街並みが綺麗になり新鮮に感じた。次女とは、清水寺、平安神等を周り、今年の1月にホテルで一泊し、三千院で写経をして、「途中」 経由で大津方面から帰ってきた。今年から孫も車の運転が出来、より旅が楽しくなりました。孫の成長に反し、私は老化で足腰が衰えて来たので、一日1万歩を目指し体力の回復に励んでいます。

(写真:平等院鳳凰堂にて)

尾子正昭(2020/6)・・・海と俳句

 私の今住んでいる所は、四日市の北の外れの天ヵ須賀地区です。子供の頃は、海水浴場として、夏のシーズンは大変賑わっていました。海は遠浅で、飛び込み台も作られ、水連学校も有り、又、会社銀行などの海の家も多く有った様です。
 昭和21年頃、この地の海沿いの別荘に、俳人の山本誓子が住まわれて当時近隣地区を含めて、俳句の会が盛んだった様です。今もその場所に句碑が建っています。
    かの雪嶺信濃の国の遠さもて     誓子
 私も思わぬ縁で、七十五歳より俳句を始める羽目になり、提出日前は頭を抱えて苦戦しています。「さんしょの実」という俳句の会を、仲間と立ち上げ様としています。興味のある方はご連絡ください。
    今年もと青梅採るや青天井       まさあき

 

(写真:「山口誓子の句碑」(天ヵ須賀))

松田興嗣(2020/6)・・・地域との繋がりを大切に・・・

会員の皆様お健やかにお過ごしの事と存じます。
退職後の状況について報告させて頂きます。
自治会役員を皮切りに中勢用水理事、津安芸農協経営管理委員、檀家総代と地元に接した役員を歴任。
 現在は、氏社総代長として神社庁祭典行事に従い神社運営に携わっております。
また、農業の最大課題である従事者の高齢化   並びに後継者不足等で   農地放棄の防止ね軽減を目的に市の依嘱を受け農地放棄地防止監視役゙農地利用最適推進委員゙を賜り2地区のエリアに分けて、週一回のペースで健康管理を兼ね徒歩巡回を行っている昨今です。

(写真:県下S社アグリトマトハウス前にて)

永合昌昭(2020/6)・・・謡曲に魅せられて

 退職して数年後、名古屋栄のNHK文化センターで。謡曲観世流の講座を知りました。謡曲の先生は、重要無形文化財保持者の岡田晃一様です。東京から来られて、毎月第Ⅰ、第3水曜日12時30分~14時に習っています。当講座は、発表会は無く、教室内の受講のみです。当初、当方は声を出す自信が有るので、その通りにしていたら、ポツリと“大声を出すのは良いとは限らない”と言われてしまいました。
先生の指導は定評が有って、物語の機微での謡い方を事細かく教えて頂きます。通常説明を受けながら全員で謡い、復習後に1人ずつ謡うのがプレッシャーになっています。
 一昨年東京“GINZA SIX”の観世能楽堂で、岡田先生シテ役での公演が有りました。笛・小鼓・大鼓・太鼓の響きわたる音と、先生の仕舞が静かに一体になって、幽玄、無限の世界に引き込まれて、ゆったりとした気持ちになりました。歌舞伎は“動”ですが、能楽は“静”で、今の慌ただしい世の中に、静かに浸るのも良いのではないかと思われます。
 皆様も、もし機会が有れば是非とも650年の歴史を持つ、能楽を鑑賞されるようお勧めします。(写真:公演前の観世能楽堂)

長谷川光男(2020/6)・・・農業で体を鍛えるのはもう無理?

 定年時 暇を持て余すだろうと、栗・リンゴ・柿・イチジク・キウイフルーツ・ぶどう・びわを各2本、サクランボ1本、柑橘は5本植えて計9本、梅も4本植えて計25本、野菜用に畑を買い増ししました。体力維持が目的ですから、出来るだけ鍬を使って耕し、農薬は極力避ける事にしていました。
 70歳ころから体力的に、又、弓道の仕事も増えて時間的にもキツクなってきました。農業は相手が生き物なので、自分を追い込むには良いんですが、老人には向かないですね。
 テニスは止め、梅畑は駐車場に。大きく育った果樹は、枯れない程度に切り詰め中です。作業が捗らなくなった原因?。動作が遅い、あっちこっち気が散る、段取りが悪い、知識不足、そうだ昼寝の後、直ぐに動かなくなっているぞ(まさしく老化)。野菜の種類を絞れば、一時頑張ってあとは収穫まで余裕だぞ・・・とは行かない。 同じ物ばかり収穫して処分が大変だ。最近は腰にも来ている。⇒これ以上やると、弓道や旅行に影響するぞ。リンゴは虫が入った、来年は撤去しよう。その前に後継木としてクルミとナッツを植えてしまった。やれやれ、生きている間に収穫出来るかしら。引退の段取りを考えるこの頃です。(写真:キウイの授粉作業)

加藤寛(2020/6)・・・外出自粛とおじいちゃん(学童)保育

 妻と二人でのんびりした日常生活送っている私が、皆様に読んでいただくような 話題はありませんが、外出自粛中の日々の生活の様子お伝えしたいと思います。       
 3月5日、小学校が休校になつてから生活が一転しました。 朝8時から、孫(小学校2年生)をお預かり、10時頃から宿題の見守りが始まります。 妻と協力しての、おじいちゃん、おばあちゃん保育(学童保育)のはじまりです。 この宿題が多いのです。算数、国語のドリルとプリント、国語音読、掛け算九九の練習、 個人的学習:チャレンジを、休憩を入れて2時間近くかかります。 お昼からは、孫と一諸に散歩、5,000歩~8,000歩と運動、キャッチボールです。 こうした、孫と終日、一諸に過ごす日々が5月18日目までの約2ケ月半ほど続きました。       
 唯一の趣味であるゴルフも中断、スポーツジムも閉鎖でストレスたまるような長い期間でしたが、 自宅勤務の娘や、孫と一緒に過ごす長い時間はこれまでに経験したことのない生活でした。 こうした生活でしたが、ストレスも貯めることもなく外出自粛を乗り切りました。、今後は、ゴルフの再開、ジムか通いで、これまでの生活パターンに戻りますが、     
不自由な制約された生活の経験を記憶して、元気に過ごしていきたいと思っております。  
 (写真: おじいちゃん保育で勉強中)

矢田一生(2020/6)・・・自分に合う、コーヒーを如何ですか?

  私は、56才で退職後17目を迎えています。       
退社後、共栄産業(1年)・中部大学(バイト)しながら、地元自治会を終えて改良区役員を現在も続けています。
 それと同時に、味の素OBが中心のNPO(国際資源活用協会)に参加して食用廃油回収実施(CO2削減目標)・コーヒー豆をアミノ酸にて集積行ったり、焙煎温度・速度変化工夫し、美味しくする実験等行い、試飲とアミノ酸分析を行い特許申請するなど12年間進め、コーヒー粉販売に向け検討も行い、コロンビア、ブラジル、モカ、ガテマラ、エルサルバドル等8種類。5年前からさらに 同じ豆を、浅・中・深等焙煎を変化と、ブレンド比率も変え研究して、香・酸味・味・水色など検討しました。4年前に焙煎場所を保健所申請し、5種類ブレンド豆を売り初め、今も皆様が美味しく飲めるよう、現在も追及しています。       
 OBの方で、自分に合うコーヒー豆を焙煎し、ブレンドし、粉砕し、85℃お湯で立てて飲んで楽しみませんか?       
もし興味がある方は、連絡頂ければ2,3回焙煎訓練行えばできます。又、フライパンでも可能です。現在まで、大学生4名、地元の方もマイコーヒーを焼きブレンドされています。 自分に合う、コーヒーを如何ですか?       
 (写真:コーヒー新培煎機)

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浜口正光(2020/6)・・・石仏巡りの想い出

 私が石仏に興味がを持つたのは故太田古朴氏との出会いでした。それは旧柳生街道を歩き芳山二尊仏でのことでした。ちょうど故太田古朴が見えて説明してもらったことです。この石仏は私が初めて世に伝えたのだよと聞き感動しました。それを機にのめり込んで行きました。

 貴族,侍等権力のある人は木仏・金仏を崇拝し庶民は願いを込めて石仏を祈るようになっていきました。

私は庶民的な石仏の方を選び全国各地(沖縄~北海道)の石仏巡りをおこなうようになり50数年になります。

 今は体調を考えて近くで行動しています。又、資料を見てこれまで行ったことを思い出し楽しんでいます。

 

(写真:芳山二尊仏 想い出の一枚、天平後期作)

山田昌司(2020/6)・・・「いつも楽しく!!」をモットーに・・・

 私の現役リタイア後の楽しみ・・・それは毎日のウオーキング、料理づくり、家庭菜園と旅行です。
 ウオーキングは毎朝海岸までの往復約6㎞を日の出に合わせて頑張ってます(5~7月は日の出時間が早すぎるので4時30分出発)。
 旅行は年に7~8回程の頻度で各地の温泉地をマイカーで巡っています。目的地へのルート、観光、宿泊とネットで調査、工程表を作成する・・・この時間が楽しいんです。東北へは3回、九州へは2回・・・46都道府県を自身の運転で走ってきました(沖縄県はツアー旅行のみ)。東北へは2013年に震災後の状況を自分の目で見てこようと、青森三沢~宮城仙台まで三陸海岸に沿って走り、自身の目にしっかりと焼き付けてきました。今の自粛要請が解除されたら沖縄をレンタカーで走りたいと思っております。。。

 

(写真:2016年の厳寒期に、蔵王の山頂でモンスターと共に)